熱交換器にメンテナンスが必要な理由

熱交換器は、生産ラインやボイラーなど熱の供給を必要とする産業現場では欠かせない、重要な機器です。工場や事業所によっては24時間365日、ほぼ継続して稼働し続けているケースも珍しくありません。

そのため日頃の定期点検に加え、きめ細かいメンテナンスが必要になります。もしこれを怠ると、機器内部の故障や異常を見逃し、結果的には産業現場全体への大きな損失につながることにもなります。

熱交換器トラブルの原因には様々なものがありますが、最もオーソドックスなのがスケールの付着によるものです。スケールとは、水溶性のカルシウムやマグネシウムといった物質が析出して発生したもので、これが熱交換器の配管内やプレートなどに固着し、様々なトラブルを引き起こすようになります。